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TURTLE MOON の Web雑記

パスワードが(略)テストプレイヤーにスカウトされて放置プレイヤーになった思い出話(3of3):06年12月7日

前々回前回と続いてきた、このPCエンジン版「R-TYPE」の記事も、今回でファイナルです。やれやれだね!←ホントだよw

あらすじ:時は1988年……。PCエンジン版「R-TYPE」の全2周ノーミスクリアに、青春のすべてをぶつけていた、頭がゲームオーバーぎみな当時の私。技術的な問題で、「R-TYPE1(I)」と「R-TYPE2(II)」の前後編2本組になっていたこのゲームは、続きをプレイするためにパスワードが必要だった。しかし、このパスワードが1周目ノーミスクリア時にだけ、何度チャレンジしても通らない。私は、メーカーであるハドソンと連絡をとり、そのパスワードエラーが意図されたものだと知る。ハドソンは、ゲームが上手い子供を探すために、あえてPCエンジン版のR-TYPEに、パスワードエラーを仕込んだというのだ。その目的は、新作ソフトの開発に役立つ、テストプレイヤーのスカウティングだ。私はこの話を受け入れ、ハドソンのテストプレイヤーになる。つもりだったのだが……←だから、ここだけ文体を変えるのはよせw

PCエンジン版「R-TYPEII」のHuCARD
PCエンジン版「R-TYPEII」のHuCARD

ハドソン側担当者からの電話後、しばらくしたある日、ハドソン本社から重要書類入りの封筒が届きました。

内容物のひとつは、正しいパスワードを表示する「R-TYPE2」の修正版HuCARDでした。
そしてもうひとつは、問題の重要書類。
それは、ハドソンのテストプレイヤーになることに関する、「契約・誓約書」でした。

その書類で重要だったのは、「テストプレイヤーとして知り得た情報の一切を秘匿いたします」という部分です。

つまり、開発途上・発売前のゲームをプレイするため、ライバルのゲームメーカーやマスコミなどに、テストプレイで知った情報を漏らすなよ、ということです。
よいアイディアひとつで莫大な利益を生み出す、ゲーム業界では必須の契約条件といってもよいでしょう。

まだ未成年の少年に、印鑑まで押印させる、厳正なムードバリバリの書類です。
こんなものに署名捺印するなんてのは、まだ子供だった私には、初めての経験でした。

それでも、憧れのゲーム業界への道が拓けると思った私は、ホイホイと同意の署名をいたしました。
印鑑は、親が留守にしていた隙に、タンスからささっと拝借して書類に押印(笑)。
これで私は、ハドソンのテストプレイヤーになれるのです!

私は、すぐさま書類をハドソン本社に送り返し、連絡を今か今かと待ちわびておりました。

しかし、ハドソンからは梨のつぶて……。←古くさい表現だなw
いつまで待っても、ハドソンからは音信不通の状態が続きました。

そしてそれから、数年の月日が流れてしまいました。

数年だなんて、待つにしても気が長すぎると思われるかもしれませんね。
しかし当時は、インターネットも携帯電話もない時代です。
TVゲームの情報を、月刊誌などで入手していたような時代では、今よりずっとスローなやり取りで普通だったのです。←それでも数年はないだろw

まぁホントいうと、私自身、すっかりと忘れてしまっていたのですが(笑)。

もっと、スピーディーに行動できたらよかったのですが、私が暢気な性格なのと、まだまだノンビリした雰囲気の時代だったのが、敗因ということですね。←勝ち負けの問題かw

そのとき、もうすでに大学生となっていた私。

きっかけは忘れましたが、あるとき「あ〜あのときのテストプレイヤーの話はどうなったんだ?」と思い出します。
私は再び、ハドソンに確認の「手紙」を送りました。←また手紙かよw

それからしばらくして、ハドソンから封筒が届きました。

中には、まず手紙が1通。
その内容は、私への連絡がなかったことに対するお詫びと、最終的なテストプレイヤー計画の顛末が記されておりました。

「テストプレイヤーの件ですが、結局、現在は東京で、近所の子供たちにお願いしております」

とのことでした。
自社製品のプログラム内に、意図的にバグ(欠陥)を組み込むという、かなり強引で大がかりなことをしておきながらも、結局は、近所の子供たちをテストプレイヤーにしていただけとは……。

それにしても、わざわざ契約・誓約書なんてものまで提出させておきながら、なんという無責任ぶりなのでしょう!
子供に印鑑まで押させておいてさ(笑)。

「やっぱりこういうのは、東京でやるモンなんだろうか……」

当時のハドソンは、我が北海道の札幌市に、本社をかまえておりました。
そのようなこともあって、地元民である私がテストプレイヤーに選ばれたのではないかと、なんとなく推測していたのです。ああ、それなのにそれなのに!←必要以上に残念がるなw
(※2005年6月に札幌市豊平区平岸から東京都中央区築地に本社を移転)

「でもまぁ、しょうがないよな……」

すでに大学生となっていた私は、いまさらTVゲームのテストプレイヤーになるわけにもいきませんでしたし、正直すでに、ゲームへの情熱も冷めていたのです。

とにかくこれで、数年来のナゾが、氷解したのです……。

そういえば、ハドソンからの封筒には、手紙の他に、なにやら現在のDVDケース位の物体が入っておりました。

数年に渡って、私を放置プレイにしていた、お詫びのしるしでしょうか?
期待に胸を膨らませて、梱包を開けると、そこには「桃太郎伝説」のHuCardケースが!!

ケースの表紙には、サルやキジを引き連れた桃太郎の絵が、でかでかと貼り付けられておりました。
色は全面「どピンク」という、ハードの限界にせまるカラフルっぷりです(笑)。

どピンクのハドソングッズ「桃太郎伝説」HuCardケース再現図
ハドソングッズ「桃太郎伝説」HuCardケース再現図
※表紙のイラストは、テキトーにどっかからパクってきた
とにかく、ハドソンさんの著作物です。勝手に使ってごめんね♥

いかにも、対象年齢小学校低学年以下といったムードの、楽しげすぎなハドソングッズです。
っていうか、小学校3年生でもギリギリだろ、これ(笑)。

大学生がこんなもんもらって喜ぶかよ!

……なんて感じで、あーだこーだといってはおりますが、ホントいうと私、ハドソンのことが大好きなんです(笑)。

この当時のハドソンは、地元に本社がある、貴重な有名ゲームメーカーだったのです。
なので、私のハドソンに対する思い入れは、とても強いものがありました。
少年時代の私の憧れ、ゲーム業界への就職という夢は、ハドソンという会社が身近にあることで、より一層、具体的なものになっていたのですから……。←さすがに恥ずかしくて誰にもいえなかったけどなw

私は、青春時代の多くを、TVゲームに費やしてきました。

今回のR-TYPEの件のように、TVゲームに対して、貴重な時間を費やしすぎていたかもしれません。
大切な青春時代のひとときを、もっと他の有意義なことに遣っていたらと思うと、後悔はありませんが、微妙な気分なのは事実です……。

でもまぁよく考えると、TVゲームをしてなければ、やることがなくてただぼ〜っと日々を過ごしていただけだったかもしれませんけどね。きっとそうだ(笑)。←つまり、ゲームをしなくなった現在と同じ姿ってことだよなw

ハイ!どば〜んと3回に分けて、冗長すぎな文章をお届けしてしまいしました。

これだけの文章を読む暇があったら、名作の短編小説でも読んでいたほうが、ずっとアナタ自身のためになったのではないかと思われますが、別にいいよね!←よくないよw

皆様がたにおかれましては、TVゲームのような実用性に乏しい趣味に時間を費やしすぎて、私のようにニート風味な人生に陥らないよう、くれぐれもご注意ください!

それではまた!


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