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TURTLE MOON の Web雑記

いっちゃうぞバカヤロウ!元従業員が語る菓子工場の実態!?#3:07年1月30日

前々回前回の記事と、とある老舗お菓子メーカーの元従業員である私が、一連の「不二家問題」で思い出した、当時の工場内の実態を、暴露するふりをいたしました(笑)。←前回と同じ出だしだw

さすがに、この話題も今回で最後ですので、そろそろ本当に、菓子工場の実態を大暴露してしまおうかと思います。
これまでの記事で騙されたご満足いただけなかった皆様も、ここまでよく頑張ったね!←コロスw

さて、私が10年近く前まで働いていた和洋菓子工場でも、お客様に知られたらイメージダウンどころの騒ぎでは済まされないような行為が、常態化しておりました。

実際にこの私も、「売れ残り製品の再利用」「賞味期限日付の誤魔化し・貼り替え」などは、前任者から仕事として引き継ぎを受けていました。

私も最初は、このようなことが仕事として引き継がれていることに対して、疑問を持ちます。
しかしながら、これらの業務は、老舗であるこの会社の中において、長年に渡って引き継がれてきているのです。

なので当然、私もこれらの業務を受け入れなくてはなりません。

「これが会社というものなんだ……」

私自身、新卒でこの会社に入社しましたので、これが世の中というものなんだと、教育されているようなものです。
新卒入社である私にとっては、これを社会の常識として、受け入れるしか道がないのです……。←いいわけがましいw

菓子工場で自分(?)撮り!

「そんなこと、どこの会社でもみんなやってるよ?」

上司や先輩がたには、それらの業務も、法的には問題ないと教えられました。
というか、もともと誰も、その点には触れようともしません。タブーという感じですね……。

確かに、「JAS法」や「食品衛生法」といった法律はあります。

しかしながら、不正の判断は、あいまいなようです。
一般人による常識的な感覚よりも、罰則の適用となる範囲が狭く、基本的に、企業の判断に委ねるという感じのような……。

そもそも賞味期限というのは、製品として「包装された」日付を基準に設定できるものなのです。
なので、例えば中身のお菓子だけや包装途中の製品を「半製品」として、予め大量に製造し長期間保管しておくこともできます。

そして肝心なのは、「賞味期限というのは、メーカーが製品の品質と安全性を保障する期限なので、日付の貼り替えなども、特に問題とはならない」ということです(詳しくは以下およびリンク先を参考されたし)。

とりあえず「食中毒を起こさなければOK!」ということなのでしょうか……。

消費期限とは:定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日をいう(現在のJAS法・食品衛生法の統一定義)。
品質が劣化しやすく、製造日を含めておおむね5日以内で品質が急速に劣化する食品に表示する期限表示の用語であり、容器包装を開封する前の期限を示すものです。 消費期限を表示すべき食品には、例えば、弁当、調理パン、そうざい、生菓子類、食肉、生めん類などがあります。
賞味期限とは:定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日をいう。ただし、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする(現在のJAS法・食品衛生法の統一定義)。
消費期限に比べ、品質が比較的劣化しにくい食品等に表示する期限表示の用語であり、消費期限と同様、容器包装を開封する前の期限を示すものです。賞味期限を表示すべき食品は、消費期限を表示すべき食品以外の食品であり、例えば、スナック菓子、即席めん類、缶詰、牛乳、乳製品などがあります。

※引用元/参考外部リンク:「厚生労働省」加工食品に関する共通Q&A(第2集:期限表示について)

私は工場内で、他にも様々な、どす黒いグレーな実態を垣間見ました。

◇バレンタインデーで売れ残った大量のチョコレートは、冷蔵庫で一年間保存して、翌年に再出荷していました。

◇秋口など比較的暇な時期を見計らって、翌年の正月向けに出荷する製品を事前に作り置きして、社外の倉庫へ「倉入れ」していました。
当然、賞味期限や製造年月日(当時は製造年月日から賞味期限への表示切り替えの狭間だった)は、正月直前に製造されたとする日付にします。

◇大量に返品された、雑菌が繁殖してパンパンに膨らんだ水ようかんの缶詰から、まだ膨らみが小さな缶を探して、しれっと再出荷!←酷すぎw

繰り返しますが、賞味期限というのは、メーカーが製品の安全性を保障するものなので、日付を操作すること自体は、特に問題にはならないらしいのです。

なので、これらの実態のほとんどが、法律的には問題ないようです。←膨らんだ水ようかんはさすがにヤバいだろw

でも正直、一般消費者側の認識からいうと、納得がいかないような気もしますけどね……私だけ?←自信なさげw

そんなこんなで、いつ食中毒が起こっても不思議じゃないような気がしておりましたが、特に大きな騒ぎはなかったので、やっぱり世の中そういうものなのでしょう!

保健所の査察などは、事前に日程が知らされますしね。
こういうのが、老舗の強みなのかもしれませんが……。

それにしても、どうしてこのような期限切れ原料や製品の再利用などが、常態化してしまうのでしょうか?

たぶんこれらは、経営者側が、積極的に推進しているのでは「ない」と思います。
黙認しているという感じでしょうか??

例えば、売り上げの低迷などに起因する、コスト削減への厳しいノルマやプレッシャーが、工場などの現場で働く人たちに、重くのしかかるとします。
すると、期限切れ原料でもなんでも利用しなければ、とても経営者側の要求を達成できない、という状況になってくるのです。

もちろん、大小様々な会社があり、事情はそれぞれです。
経営者側の、直接的な命令である場合もありそうです。

どちらにしろ、特に売り上げが低迷しているような会社ほど、コスト削減へのプレッシャーが加速してゆきます。
そして気づくと、守るべき一線を越えてしまうのでしょうね……。

不二家の場合は、食品業界のあまりにルーズなチキンレースのなかで、調子に乗ってやりすぎて、歯止めが利かなくなってしまったのではないでしょうか?

基本的にこの食品業というのは、製品単価が低く、ロスが多くて、天候により消費量や原材料費などへの影響を受けやすい、忙しいわりにはそれほど儲からない業種です。

特にケーキなどの生菓子工場は、ただでさえ衛生管理が大変なうえに、少量多品種の製品作りになりがちで、機械によるフルオートメーション式の大量生産よりも、多くの人を雇って手作業手作りをしなければなりらない場合が多いのです。
閑散期と繁忙期の差が大きいのも、運営上大変ですしね……。

結果、売り上げや利益が低下してくると、そのリカバリーには必死にならざるを得ません。

そんな業界のせいか、工場だけではなく、スーパーやデパートなどの食品販売店や、レストランなど食堂で働いた経験のある人の多くは、「内部を知ってしまったら もう食べる気がしない」とかいいますからね。
私の周囲だけかもしれませんけど……。

でもまぁ、私が働いていた菓子工場も、今では状況が変わっているのかもしれません。
私が働いていたのは、もう10年近く前のことですからね。

私が従業員だったころは、工場作業員であっても、若手はほとんどが正社員でした。
現在はご存じのように、工場内の従業員は、責任者レベル以外の多くは派遣・パート・アルバイトという話です。

なので、私が働いていた会社の実態も、改善されているのかもしれませんね。←ないないそれはないwその理由ではないよw

しかし、今やこの菓子メーカーは、社の誇りであった第二工場を売却し、創業者一族の私財をつぎ込みながら、どうにか営業を続けているという惨状なんだそうです。

消費者を裏切っているような会社の末路は、例え老舗であっても、ズブズブと没落してゆくものなのかもしれません。
そして、さらなるコスト削減を目指し、止まらない悪循環に陥ったまま、ついには……。

もう辞めてしまった会社とはいえ、私が昔お世話になった会社がなくなるのは悲しいので、ぜひとも立ち直ってもらいたいものです。

ペコちゃんも立ち直れ!(特集記事:2006年さっぽろ雪まつりのキャラ系写真集より再掲)

はい!そんなわけで、だらだらとアホ長い文章を、アホ満開な私が、偉そうに記してしまいました。
きっと、なんの参考にもなりはしないと思われますが、このサイトの記事なんだからしょうがないじゃん!←コロスw

きっと、これよりもっと悪質な、モロ違法な実態を知っているという皆様も、多いのではないかと思います。
でも私だって、そこまで暴露する勇気はありませんから!だって自分がカワイイんだモン!←……

今現在も、食品業界で働く皆様におかれましては、今後いっそう、食品の安全・安心の向上を目指していただきたいと思います。
「HACCP(ハサップ)」とか「トレーサビリティ」とか、色々頑張っている企業も多いようですし……。

まぁなんていうか、結局は「自分の鼻と舌を信じよう」ってことですね!←ちょw
一連の不二家問題の報道をみて、そんなことを思った私でした(笑)。

それではまた!


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