TURTLE MOON の Web雑記

コンビニに「おこづかい」をもらいに行ったオバチャンの話！：07年2月1日

この世の中には、個性のある人がいるものですよね。

皆様の身近にも、大まじめに強烈なボケをかましてくれる「天然キャラ」の人間が、ひとりやふたりはいらっしゃるのではないでしょうか？

実はこの私の知り合いにも、ちょいとばかり頭のネジ山が潰れた、超バカ愉快な40歳くらいの「オバチャン」がおりました。

そのオバチャンとは、先日記事にしたお菓子工場で出会いました。
私とは違う課に所属しておりましたが、彼女はパートさんの中でも とにかくよく目立つ存在で、今でも深く私の印象に残っております。

で、この人が酷い（笑）。

オバチャンには、いくつかの奇行エピソードがございます。
その中で今回は、とりあえず誰かを傷ける恐れのないお話を、皆様にお届けしたいと思います……。

このオバチャンには、小学四年生の一人娘がおります。
この娘さんは、三度の飯よりもお菓子が大好きという、ごく普通の女の子ちゃんです。←普通なのかそれｗ

私が子供のころとは違って、今の時代では、コンビニが駄菓子屋代わりなんだそうですね。
なので当然のように、その娘さんも、大のコンビニ好きです。コンビニ依存症といってもいいくらい。まぁ私には負けるでしょうが。←立ち読みオンリーのくせにｗ

学校から帰ると、一目散にコンビニへGo！
今日も今日とて、コンビニおやつ！

そんなある日のこと、この娘さんが、コンビニでラムネ菓子を買ってきました。

そのラムネ菓子は、昔懐かしい「当たりクジ付き」のものでした。
昔はこのようなクジ付きのお菓子が、駄菓子屋でたくさん売られておりましたよね……。←遠い目ｗ

そんな、昭和生まれが喜びそうな、レトロなお菓子です。
駄菓子屋世代である、その娘の母親、オバチャンの琴線にビビン！と触れたようです。

「ああ〜これ懐かしぃ〜☆」

「この香り……ボリボリボリ♪」

懐かしさのあまり、娘からラムネ菓子を取り上げ、ラムネを口いっぱいに頬張るオバチャン（笑）。

こんなことだから、出産早々 亭主に逃げられ、女手ひとつでこの娘さんを育てなくてはならなくなったのですが、それはここではいわないことにいたします……。←三行もつかっていってるだろｗ

すっかり涙目の娘さん。
しかし、一端スイッチが入ってしまうと、このオバチャンはもう止まりません。
自分の娘の存在なんて、遥か忘却の彼方へGone！ってな具合です。

「ボリボリボリ……」

オバチャンは、このラムネ菓子がクジ付きであることを思い出します。

「どれどれ、当たってるかなぁ〜？？」

すっかり童心に返ったオバチャン。
まぁこのオバチャンの場合、年中童心に返ったままっぽいので、いつも通りのような気もしますが（笑）。

「なにか書いてある！なになに……」

「え〜と、『おこづかいがもらえるよ。』だって！やったぁ〜！！」

さっそくオバチャンは、つっかけを履いて、コンビニへ向かいました。頭おかしい。

家には、飛び出していった母親の姿を、なすすべもなく唖然と見送った、娘さんがひとり立ちつくしていました……。

当たりクジの紙っぺらを握りしめ、近所のコンビニへズザッたどり着いたオバチャン。
自動ドアが開ききるのを待ちきれないといった勢いで、ガラス扉に肩をぶつけながら、コンビニの中へ飛び込みます。

店員は、勢いよく入店してきた中年女をみて、もしやクレームか何かか？と身構えつつも、笑顔で「いらっしゃいませこんにちはー」。

「あ、あの、これ当たりました！」

ゼイゼイと息を切らしながら、店員に向かって小さな紙っぺらを差し出したオバチャン。

紙っぺらを受け取って、一瞬何のことだか理解できずに、ピタリとフリーズするコンビニ店員。
ブルーの制服が、ブルースクリーンの連続攻撃だった「Windows Me」を思い起こさせます。←酷いｗ

「あ、あの、これ、なんでしょう……」

戸惑う店員の姿をみて、さすがのオバチャンも気づきます。気づいてしまいます。

「んご、ご、ごめんなさい！！☆＃▽＊◇＠〜！！」

自分の勘違いに気づき、茹でたカニのような顔になるオバチャン。愉快すぎます（笑）。

オバチャンは逃げるように、ってか本当に逃げるのですが、コンビニから緊急退却します。
ぱにぽにだっしゅな勢いで、ダッシュ勝平青春ダッシュです！←ぱにぽにだっしゅはオタクすぎ、ダッシュ勝平は古すぎで誰もわかんないよｗ

入店時と同じように、自動ドアのガラス扉にドカッと肩をぶつけながらも、ラガーメンのような屈強さを示して、オバチャンは猛ダッシュでコンビニから離脱しました。

それを見送る店員や、店にいたお客、店前にたむろしていた若者の視界から、みるみる遠ざかるオバチャンの後ろ姿は、赤い夕日に照らされて、とても絵になる風景だったといい伝えられております……。←テキトーすぎｗ

それにしても、いくら当たりクジ付きとはいえ、お店からおこづかい、つまり「お金」がもらえるだなんてことは、ありえません。そんなのは子供だってわかることでしょう。
お祭りでみかける、インチキ臭い「型抜き」の露店じゃあるまいし……。
「当たりが出たらもう1個！」というのならば、よくありますけどね。

娘さんはしっかり者なのですが、まだ母親の勢いを制止できるほどの体力は、備わっていなかったようです。
天然キャラの親を持つと、子供も大変ですね（笑）。

「もう、あそこのコンビニには行けない……」

私がこのお話を聞いたのは、オバチャン自身が、この大失敗を心の中で消化できた後のことです。
自分の恥ずかしい昔話を、明るく笑い飛ばすオバチャンは、間違えてたっぷり黒コショウかけてしまった社食のソバを、私の前でおいしそうにすすっておりました……。

確かにこのオバチャンは、どうしようもないうっかりさんです。

でも、このような天然キャラの女性は、周囲の雰囲気を明るくしてくれる存在でもありますよね。男だとうざいだけですが。←差別ｗ
このオバチャンがいるおかげで、鬱々とした工場内の雰囲気が、少し軽くなっていたような気がいたします。

なので彼女は、特にパートさんの間では、ムードメーカー的な存在でした。
いやまぁ、責任を負わされた正社員の立場としては、仕事に差し支えそうなので、同じ部署にはいて欲しくありませんでしたが……。

天然キャラの人とは、少し距離を置いた関係がベストですね（笑）。
ゆうこりんとならば、お近づきになりたいですが！←アホｗ

気づいたら、オバチャンの失敗談を、この私がすべてみてきたかのような勢いで、文章にしてしまいました。
しかしながら、ほどんどの場面の描写に関して、しれっとデタラメ想像で再現しておりますので念のため（笑）。←コロスｗ

入魂の記事が続いたためか、どうしてもネタづくりに気合いが入らず、私のテキトーな作文で誤魔化してやろうという結果が、本日のオバチャン記事なのでした！←そんなのぶっちゃけなくていいよｗ

ではまた！