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TURTLE MOON の Web雑記

ファミコンのライバル!?懐かしのTVゲーム機「スーパーカセットビジョン」1of3:07年4月23日

今回は、懐かしのTVゲーム機、エポック社の「スーパーカセットビジョン」をご紹介いたします!

「スーパーカセットビジョン」本体1

スーパーカセットビジョンが発売されたのは、1984年の7月です。

それは、ちょうどその1年前に発売された任天堂の「ファミリーコンピュータ」が、大ブームを巻き起こし始めていた頃合いでした。

スーパーカセットビジョンは、以前ご紹介したエポック社の「カセットビジョン」の後継機です。互換性はゼロですけど(笑)。

初代のカセットビジョン(およびJr.)は、ファミコンに先駆けて発売され大ヒットした、歴史的なカセット式TVゲーム機です。
エポック社は、その後継機であるスーパーカセットビジョンで、TVゲーム業界の元「覇王」として、巻き返し図ろうとしたのです。

なので、このスーパーカセットビジョンはファミコンのライバルだったのです!……というのはおこがましすぎるでしょうね。実際のところ(笑)。

まぁ、そういわざるを得ないような、「負け組感たっぷりの弱小ハード」が、スーパーカセットビジョンの置かれ続けた立場だったのですから……。

「スーパーカセットビジョン」本体2

世間一般の、スーパーカセットビジョンに対するイメージは、なんとも悲しいものでした。

例えば、「ファミコンが売り切れて買えなかったときの代替品」というものや、「お父さんやおじいちゃんがファミコンと間違がえてうっかり買ってきてしまうゲーム機」といった感じ(笑)。

まさに、「コレジャナイゲーム機」といえそうな、寂しい扱いを受けたTVゲーム機だったのです……。

「スーパーカセットビジョン」本体3
「スーパーカセットビジョン」本体4

とはいうものの、私は、このスーパーカセットビジョンが大好きでした。ファミコンを買うまでは(笑)。

カセットビジョンJr.ユーザーだった私としては、エポック社に、ゲームライフの命運を賭すべきだと思っていたのです!

でもそれが、少年だった私に、マイノリティの辛さを教えるのには充分すぎる、重大な選択ミスとなったわけなのですが……。

いやまぁ、それも今ではよい思い出ですよ?
私が初めからファミコンユーザーだったなら、マイナーなものが持つ独特の魅力になんて、目を向けることのない人間になっていたでしょうからね!←それってホントによかったのかw

「スーパーカセットビジョン」本体5
「スーパーカセットビジョン」本体6

しかし、このスーパーカセットビジョンにも、ファミコンに勝る点がたくさんあるのです。

写真のように、本体のデザインに関しては、明らかにファミコンよりいいですからね!

普段は邪魔になるコントローラを、ケーブルごと本体内に収納できるようにもなっておりましたし……。

コントローラーが収納できる「スーパーカセットビジョン」

しかしながら、このコントローラーの、そのイマイチな操作性にも触れておかなければなりません。

左右のボタンは、親指と人差し指でつまむように押さなければならず、連射がしづらいといったらなかったのです。

そしてレバーも、つまんで操作するスタイル。
このレバーでは、斜め方向への操作が難しい……。
ハードの進化でドットが小さくなった分、より細やかな操作性が求められるようになってきていたのですが、それには対応しきれなかった印象です。

でもまぁ、利き手を問わない設計ではありますし、操作性への不満も「慣れ」である程度はカバーできるものですけどね(笑)。
しかしやはり、ファミコンの「十字キー」の偉大さを、再認識せざるを得ないでしょうね……。

「スーパーカセットビジョン」のコントローラー1
「スーパーカセットビジョン」のコントローラー2

そんなスーパーカセットビジョン、求める性能の方向性も、かな〜り微妙でした。

キャラクターの表示性能を表す「スプライト数」が128と、他のライバルハード(ファミコン・セガSG-1000)を上回ってはおります。
しかしながら、全体的なグラフック性能は、やはりファミコンには劣っているようでした。

そのうえ、サウンド出力が単音のみなのが、ゲームをいっそうチープな印象にしてしまっていました。
このころは、ゲームミュージックというものの存在が注目され始めた時期でもあるので、この点もかなり痛かったですね。

その代わり、テレビへの出力が滲みの少ない「RGB」接続にも対応していたり、本体に「10キー」が備わっているなど、おかしな一芸的機能を持つゲーム機ではありました。
でもそれらは、あまり使い途のない機能だったんですけどね(笑)。

「スーパーカセットビジョン」背面の出力端子
当時は「コンポジット」ではなく「RF」接続が一般的でした
「RGB」接続対応のテレビなんてのも、あまり一般的ではなかったはず……
「スーパーカセットビジョン」10キーや電源スイッチ・ボタン周り
「10キー」と電源スイッチ・ボタン周り

そういえば思い出しました。

ファミコンでは、「スタートボタン」と「セレクトボタン」が、コントローラー上にあります。
ゲームを中断するときの「ポーズ」は、スタートボタンを押すことで機能します。まぁ、今のゲーム機も一緒ですよね。
「リセットボタン」は、本体上にありました。

いっぽう、このスーパーカセットビジョンでは、専用の「ポーズボタン」が、本体上に備えられていたのです。

なのでポーズをするために、いくらコントローラーのケーブルが長くても、常に本体を自分のそばに置いておく必要があるのです。
そのうえ、ポーズボタンとリセットボタンが並んでいるせいで、あわててポーズをしようとして押すボタンを間違え、ゲームをリセットしてしまうという悲惨な事故が多発しました……。

このスーパーカセットビジョンは、末期には「レディースセット」なる、ピンクにカラーリングされた女の子向けバージョンが発売されました。

それは、占いソフト「ルネ・ヴァン・ダールの星占い『ミルキープリンセス』」とのスペシャルセット(笑)。
これを買ってしまった女の子たちが、TVゲームを嫌いになっていなければいいと、願わずにはいられません……。

後日追記:「これを買ってしまった女の子がいま桃井はることして活躍しているのであった。」
>「ー`)<淡々と更新し続けるぞ雑記。ωもみゅもみゅ」様より
>「besidegames.com(桃井はるこさんのページ)」(“first game”の欄に記載あり)※リンク切れ
※「桃井はるこ」さんは、歌手や声優として大活躍されている、元祖アキバ系女王です。愛称「モモーイ」。

あと、エポック社もなんとかしてこのゲーム機の人気を盛り上げようと、「SCVファンクラブ(?)」からの情報を、封筒で我が家に送ってきていた時期がありました。頼みもしないのに(笑)。
たぶん私が、本体の箱に同梱されていたアンケート葉書か何かを、送ったからだと思います。

すでにそのころは、3大TVゲーム機戦争の決着がほぼついていた時期だったので、それが最後の悪あがき努力だったのでしょうね……。

え〜気づくと、スーパーカセットビジョンを褒め称えるつもりが、けなしてばかりだったような気がいたします(笑)。

でもでも!これでもなかなか魅力的なゲーム機だったんですよ!今にして思えばですけど……。←フォローになってないよw

なんていったって、TVゲーム機のよさは、やはりソフトで決まるのですからね!

次回の記事では、このスーパーカセットビジョンの、楽しいソフトをご紹介することにいたしましょう。

お願いだからみてちょうだいね!


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