失敗までの一部始終!「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記2014(その5|総集編)

北海道某所(札幌圏)からお届けする「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」のテキトー栽培記。

我が2年目の栽培の模様を、その1(2014年5月〜6月)その2(7月)その3(8月)その4(9月〜11月)と、約半年にわたりお届けしてまいりました。

最後となる「その5」は、これらの総集編となります。

2014年5月〜6月『昨年のリベンジ』 ※元記事はこちら

5月16日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

蒔く種は2種類。

まずは、昨年使い切れず余った種、株式会社アタリヤ農園の「千葉半立・純国産種 落花生(ピーナッツ)」。

不安なことに有効期限が、半年以上も前に切れている。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

もう1種類が昨年、先の「アタリヤ農園の種」を栽培し「収穫した種」。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

これらを発芽促進のため、ひと晩水に浸す。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

そして「アタリヤ農園の種」を5個のポリポットに1つずつ、「収穫した種」を5個のポリポットに3つずつ蒔いた。

昨年育てきれなかった反省を踏まえ、今年は2週間ほど早く種蒔き開始。

育苗期間中は、室内栽培する予定。

5月25日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

9日後。3つのポリポットで無事発芽。

5月28日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

3日後。2週間ほど肌寒かったが、急に初夏の暑さに。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「アタリヤ農園の種」で発芽したのは、たったこれだけ。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「収穫した種」は、5個すべてのポリポットで発芽。

やはり新しい種のほうが、発芽率が高い。

5月30日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

昨日は、5月としては47年ぶりの真夏日だった。

その勢いで急成長。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

だが「アタリヤ農園の種」で唯一発芽したポリポットは、様子がおかしい。

誤って種を下向きに埋めてしまい、「逆子状態」で発芽したのかもしれない。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「収穫した種」のポリポットは、順調のようだ。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「収穫した種」の発芽率は6割。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

いっぽう「アタリヤ農園の種」は、5つ蒔いたうち 1つしか発芽していない。

やはり有効期限切れだからだろう。

6月1日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

真夏なみの暑さが続く。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

そのため順調に成長中。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

根元にピーナッツがみえるのが面白い。

6月4日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「収穫した種」を、ポリポット1個に1苗ずつにするべく、植え替え(移植)を実施。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

これで「アタリヤ農園の種」のポリポットが1個、「収穫した種」が9個となった。

6月11日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

いまだ室内で……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

どんどん茂る。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「アタリヤ農園の種」も、すいぶんと伸びた。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「収穫した種」も、みな順調。

楕円形の葉が可愛らしい。

6月12日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

ラッカセイの葉は夜になると……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

眠るように閉じるのが萌える。

6月17日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

ここしばらく、蝦夷梅雨のような長雨が続く。

そのため定植できないが、自室から玄関の風除室内へと、置き場所を移動してみた。

6月29日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

夏らしい気候が戻る。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「アタリヤ農園の種」は、「逆子状態」だったせいか根元が ぐにゃぐにゃ。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

そろそろ真夏なので、いいかげん定植したほうがよさそうだ。

2014年7月『ポリポットから庭へ定植』 ※元記事はこちら

7月1日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

種蒔きから46日目。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「アタリヤ農園の種」の1株も……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「収穫した種」の9株も、順調に成長中。

7月7日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

ポリポットの10株が……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

ここまで繁った。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

長雨のせいで遅れたが、庭の「石の輪のゾーン」へ定植開始。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

軽く根鉢を崩し……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

1列5株ずつ……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

2列に植え付け。

今年はプランター栽培はなし。

ラッカセイは、土中で莢果(きょうか)を育てるため、地植えが適すると考えたのだが……。

7月10日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

3日後。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記 「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

無事定着したようだ。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「台風8号」の襲来に備え、不織布シートで覆っておいた。

7月16日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

台風の影響もなく……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

順調に成長中。

7月28日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

じわじわ伸びる。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「アタリヤ農園の種」の1株も……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「収穫した種」の9株も、もれなく元気。

定植時に深く埋めたので、「土寄せ」はしていない。

月1ペースで石灰は撒いている。

この土寄せと石灰散布が、ラッカセイ栽培のコツらしい。

2014年8月『ひっそり開花』 ※元記事はこちら

8月1日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

種蒔きから77日目。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

庭の「石の輪のゾーン」で、10株のラッカセイを栽培中。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

昨年余った「アタリヤ農園の種」が育った1株も……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

昨年の栽培で「収穫した種」が育った9株も、元気に葉を繁らせた。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

そろそろ花も咲きそうだ。

8月4日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

早朝……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

黄色い花が咲いていた。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

なかなかユニークな花だ。

8月12日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

蒸し暑いなか、さらに葉を繁らせた。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

複数の花が……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

あちらこちらで……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

ひっそりと咲く。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

咲き終わった花が、種を結ぶための「子房柄(しぼうへい)」を伸ばしていた。

8月25日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

肌寒くなってきた。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

繁った葉に勢いがない。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「アタリヤ農園の種」の1株と……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「収穫した種」の数株は、葉が枯れかけていた。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

なのに子房柄は、まだまだ少ない。

このままでは、いくらも収穫できないだろう。

2014年9月~11月『2年目は失態の収穫ゼロ』 ※元記事はこちら

9月1日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

種蒔きから108日目。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

我が北海道は、秋真っ盛り。栽培の終わりを感じる。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

まだ花を咲かせているが……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

見納めも近そうだ。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

数少ない子房柄に期待。

ちなみに、マメ科の品種は多肥を好まないので、追肥はいっさいしていない。

9月24日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

肌寒い日が続く。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

そのうえ雨が多い。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

葉は枯れてゆき、子房柄は増えないままだ。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

伸びかけの子房柄もあるので、それに一縷の望みをかけたい。

10月2日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

種蒔きから139日目。秋も深まり……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

立ち枯れモード。

10月15日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「アタリヤ農園の種」の1株は、ほぼ枯れた。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

「収穫した種」9株も、その後を追っている。

11月1日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

ついに11月。種蒔きから169日目。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

10株のラッカセイたちは……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

完全に枯死状態。

11月9日

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

そろそろ雪が降りそうなので、収穫を実施。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

10株すべてを抜き……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

莢果を確認してゆく。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

ところがやはり……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

食べられそうにない。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

腐っているものも。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

こちらも中身は……

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」テキトー栽培記

この有様。

なんと、今年は収穫ゼロに終わった。

初挑戦の昨年でさえ、今年蒔く分くらいは育ったのに。

「ラッカセイ(落花生・ピーナッツ)」2年目の栽培まとめ

ご覧のとおり、収穫はゼロに終わった。

栽培初挑戦の昨年でさえ、15くらいは収穫できたのに。

食べるどころか、来シーズン蒔く分もない。

秋までに育て上げるべく、今年は半月早く種蒔きしたが、成果はなかった。

晩夏以降 気候が悪かったせいか、プランター栽培せず地植えのみだったせいか、はたまた2年目の累代栽培のせいか。

以下、これまでの経験や知識の書き抜き。

発芽促進のため、莢から種を取り出したら、ひと晩水に浸しておく。

種を横向き(水平)にして、3cmほどの深さに埋める(種には上下があるが、とりあえず横向きに埋めれば問題ない)。

発芽条件の地温は高め(20℃以上)。

今年も昨年も、種蒔きから9日で発芽した。

連作は不可。

マメ科の植物なので、肥料は少なめに。

追肥をしても少量でよく、むしろ多肥にすると葉ばかりが繁り、種が育たなくなるらしい。

水やりも やや控えめに。

月1くらいで石灰を撒く。

葉は丈夫で、害虫にも集られにくい。

夜、眠るように葉を閉じるのが萌えポイント。

花は早朝に開き、午後には萎む。

花の時期には、根元に土を集める「土寄せ」をする。

花の咲き始めや種が肥大するころ、より多くの石灰分が必要になる。

この土寄せと石灰散布が、ラッカセイ栽培のコツだという。

花が咲いてから3ヶ月くらいで収穫可能。

萎んだ花の元辺りから、紐状の「子房柄(しぼうへい)」が伸び始める。

これが土へと潜り込み、やがて落花生の「莢果(きょうか)」を結ぶ。

土中で莢果を育てるには、ある程度スペースが必要なので、今年は地植えのみにした。

だが昨年は、プランター栽培の株からしか、収穫できていなかった。

その経験を失念し、生かすことができなかった。

バカすぎる。

今年は9月以降、雨降りが多く、いくつかの莢果が腐りかけていた。

そもそも北海道の地は、ラッカセイ栽培には適さないようだ。

ある書籍によると「北海道でラッカセイを育てるなら早生品種を選べ」とあった。

具体的には「郷の香」や「タチマサリ」といった品種だ。

そんな種、ホームセンターには売っていなかったが。

私が育てた「千葉半立」は、寒冷地なら温室栽培が妥当かもしれない。

そもそも我が家は、日当たりが悪すぎる。

昨年のプランターは、10月以降、玄関の風除室内に退避させていた。

北海道では秋になると、寒すぎて種が育ちそうにない。

札幌市農業支援センターによると“最近では、北海道において、温暖化に伴いラッカセイを栽培している地域が徐々に見られるようになってきましたが、国内では、千葉県が産地の中心であり、道内産ラッカセイについては直売所等で少々売られているのが実態です。”とのこと。

やはり「テキトー」では難しいな。

ラッカセイ栽培には、なによりも「日当たりと温度管理」が重要と思われる。

土寄せや石灰よりも。

我が家は引っ越さないと駄目か。

こんなところか。

長々記したが、けっきょく収穫できなかったのだから、まるで説得力がない。

ただ、いろいろ調べた結果だ。

暖地での栽培なら、十分参考になると思われます。

さて、来シーズンは どうしようか。

リベンジすべきか。

だがもう種がない。

「郷の香」や「タチマサリ」の種が売られているのもみたことがない。

なので私は、ラッカセイ栽培を諦めたいと思う。

負けだ負け。

他にも いろいろ育てたいし。

ラッカセイを食べたければ、スーパーで買えばいい。

それがこの2年間の結論です……。

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